計画無痛分娩の実際ってどうなの?
2人目の出産で計画無痛分娩を選択
1人目は普通分娩だったので、無痛分娩がどのようなものか気になり、2人目の妊娠中は体験談の書かれたブログを読み漁っていました。
今回は私が体験をシェアする側に回ります!
実際に計画無痛分娩を体験してみて分かったことをお伝えします。
私が計画無痛分娩を選んだ理由
1.私が入院している間に上の子の世話を夫に頼むため
経産婦が直面するのが「自分が入院している間の上の子のお世話を誰に頼むのか問題」です。計画無痛分娩だと、事前にいつ入院するか決まるので、あらかじめ夫に休みを取っておいてもらうことができます。おかげで入院中は夫に上の子の面倒をみてもらうことができました。
個人的にはこれが一番のメリットでした。
2.近隣の産科が無痛分娩を取り扱っていたので
無痛にしたくても通っている産科が対応していないとできませんよね。
我が家の周辺には2つ産科あるのですが、どちらも経産婦は無痛分娩可能だったため、環境的にも無痛を選ぶことができました。遠方の病院じゃないと無痛分娩ができない!という環境だったらあきらめていたかもしれません。ちなみに費用は普通分娩+10万円くらいでした。
どうしても陣痛を避けたい!というよりかは痛みがない方が身体の負担は小さそうでいいな…くらいの考え方でした。
3.1人目で陣痛は経験したので
1人目の時は陣痛って痛いっていうけどどんなものなのか?と気になり、普通分娩を選びました。1人目で陣痛を経験したので2人目は別にいいやと思い無痛分娩にしました。
先に言っておきますが、痛みを感じようが感じなからろうが生まれたわが子はかわいいです。
出産まではどんな流れなの?
簡単に流れをまとめてみました
①35週ごろに入院日決定(私は38週3日で出産となることを伝えられました)
*これより早くお産が来てしまった場合は病院の体制によっては麻酔なしの普通分娩になる可能性もあります。
②前日入院。お風呂を済ませて夕方に入院。
③必要に応じ、子宮口を広げる風船のようなものを入れる処置がある。
④眠る前にNST(ノンストレステスト)の実施。
⑤翌朝は朝食なし(水分はOK!)。7時ごろLDR室(陣痛が来てから出産し、その後休むところまで同じ場所で過ごせる部屋)へ向かう。
⑥着替えなどを済ませて、水分の点滴と促進剤が開始される。
⑥9時ごろに麻酔科医が到着次第、背中から管を入れて(硬膜外麻酔)麻酔を開始。
⑦出産までがんばる!
入院日は決まっていましたが、いつお産が来ても大丈夫なよう入院グッズは早めに準備していました。
計画無痛分娩、実際にこんなことがありました
1.子宮を広げる処置はいらなかった
入院後、子宮口の様子を診てもらうと3センチほど開いていた上、柔らかさもバッチリとのこと。ここで子宮を広げる処置をしてしまうと、麻酔をする前にお産が始まってしまうリスクがあるとのことで処置はなくなりました。
1人目の時も3センチくらい子宮口があいたまま2週間くらい過ごしてたので、体質なんでしょうね。
2.痛み始めるのが早いか麻酔科医がはやいか
上で書いたように入院後に子宮口のチェックがあるのですが、その時って結構ぐりぐりされるんですよね(なかなか痛い)。検査のためにはしょうがないのだと思いますが。
その刺激のせいか、お腹の張りが増え、夜中にお産が始まってしまうのではと私と夜勤担当の助産師さんはひやひやすることに。
助産師さんも「検査の刺激で陣痛がすすむ人もいます。」と話していました。
なんとか朝までもったのですが、麻酔の先生が出勤するまで麻酔はできません。本来は、麻酔をする前に子宮の収縮を促す薬を入れるのですが(麻酔開始の2時間前くらい)、それを入れたらすぐ陣痛が始まる予感がしていました。助産師さんも同じように思っていたようで、先生とやりとりして促進剤の開始を少し遅らせてくれました。
実際に促進剤を始めると30分くらいでお腹が痛み始めました。ちょうどその頃に麻酔科の先生が来てくれて、無事に陣痛が本格化する前に麻酔が始まりました。
陣痛が先か麻酔が先かひやひやしてました!
3.麻酔はちゃんと効いた!強い陣痛の波は分かった!
麻酔を入れたらお腹の痛みはすーっと消えていきました。お腹がぎゅーっとする感覚すらもなくなりました!適宜氷を使って身体の感覚をチェックされるのですが、麻酔が効いていると冷たい感覚も鈍くなりました。
背中に針を入れるときはグっとくる感覚があるものの、あまり痛みはなかったです!背中に管を入れる前に、痛み止めの注射をするのですが、そっちの方が痛みを感じました。
ただ、後半になり陣痛も強くなってくるとお腹がぎゅーっとなる感覚が分かったので、最後の方はその感覚に合わせていきんだり力を抜いたりしていました。
4.廻旋(かいせん)異常でまさかの痛み
子宮口が全開大になるちょっと前あたりから、「なんだか右鼠径部が痛いな」と思っていたら、その痛みがどんどん強くなってきました。麻酔科の先生に伝えて薬の種類を変えてもらったり量を増やしてもらっても痛みは和らぐことがなく…。陣痛ほど強い痛みではないにしろ、普段の生活では感じない痛み方で、いきみのがしのように呼吸法をしないと辛かったです。
エコーも見てもらった結果、赤ちゃんの廻旋異常(ちょっと回り方が足りない)とのことでした。
赤ちゃんは産まれてくる時に身体を回しながら出てくるのですが、それがうまくいってなかったようです。
その結果、赤ちゃんの肩が引っかかっているところが痛んでいるよう。助産師さんが赤ちゃんを回してくれると楽になったのですが、結局出てくるまで痛みはありました。
麻酔科の先生もこの痛みは麻酔じゃとれないんです…と話されてました。
5.体はやっぱり楽
1人目の時は産後にものすごい疲労を感じ、身体のだるさを数日引きずるような感覚があったのですが、今回はそれがありませんでした(もちろん疲れはありましたが)。昼頃に生まれたのですが、出産当日の夜も部屋を片付けたり、洗面に立つ余裕がありました。
無痛分娩を選んでみて
無痛分娩にしてよかった!
廻旋異常による痛みがあり、せっかく無痛だったのにちょっと大変だったな…と思っていました。しかし、助産師さんから「麻酔がなかったら廻旋異常の痛みはもっとひどい」と聞いた瞬間に無痛分娩にしてよかったなと思いました。
陣痛をも超える廻旋異常の痛み…想像するだけで恐ろしい…。
身体もラクだったので、退院後に長男の世話も待っている身としては本当にありがたかったです。もう一人産むとしたらまた無痛を選択します!
これから出産を迎える方へ
もちろんメリットばかりではなく麻酔が合わず、吐き気が出るなどの副作用もあります。お金もかかりますし…。ですが、リスクが許容できる範囲であれば無痛分娩はおすすめです。特に、上の子のお世話等がある経産婦さんはぜひ無痛分娩を選択肢に入れてほしいなと思います!